感性を刺激する教育の一環として、北豊島では「ホンモノに触れる」こと、「学んだことを多角的に発展させる」ことを重視しています。
たとえば、年1回行われるスクールコンサートでは、一流のプロの生演奏に耳を傾けます。平成21年度は、映画『おくりびと』のテーマをソロで担当したチェロ奏者 古川 展生 さんの生演奏を聴くことができました。平成22年度は、「OZAN & バンブーシンフォニア」をお招きし、竹で作られた楽器の奏でる、幻想的な演奏を聴くことができました。このスクールコンサートは、毎年PTAから「協賛」という形で助成をしていただいています。
生徒会役員選挙も少人数制の特色を生かした形で行われます。立候補者が全校生徒の前で立会演説会をした後、荒川区から借りたホンモノの記帳台と投票箱を使い、生徒一人ひとりが本番さながらの選挙を体験します。役員を選ぶこと、選挙で投票することがいかに大切なことであるかを、ホンモノに触れることで体感します。
その他、高1・2では「歌舞伎鑑賞教室」(国立劇場)に出かけ、ホンモノの歌舞伎を目の当たりにして日本の伝統文化に触れるとともに、高3では「オペラ鑑賞教室」(新国立劇場)に出かけ、ホンモノのオペラを鑑賞します。ともすると、こうした芸術に触れることが少なくなっている現代において、さまざまな側面から感性を刺激することは、とても重要なことだと考えます。