新校舎建築に向けての工事が始まって10日が経ちましたが、いよいよ本格的な解体工事に入り、本校で一番古い木造2階建ての1号館が解体され始めました。
重機によって少しずつ解体される1号館、木造の校舎ですので、確実に剥がされていくような感じで解体が進んでいます。
1号館の解体が終わると、次は2号館の解体が始まります。すでに2号館には、少しずつ足場が組まれています。
4号館の1階からは、仮囲いの柵で覆われて工事の様子はほとんどわかりませんが、職員室からだと、解体されていく様子がよく見えます。クラブ指導や夏期ゼミなども行われていますが、職員室では、1号館が解体されていく様子に見入っている先生が少なくありません。
先日、受験勉強の自習をしに登校していた高校3年生が、用があって職員室に入ってきた時のこと、私がじっと工事の様子を見ていると、すぐ近くにやって来て、
「先生、なんだか寂しそうですね」と声をかけてくれました。
「ああ、そうだね。なんと言っても、何十年も使ってきた校舎だからね」と言うと、
「卒業する頃までに(新校舎が)完成するわけではないけれど、古い校舎が取り壊されていくのを見ると、なんだか寂しくなりますね」と言ってくれました。
新校舎建築に伴う工事が始まったことで、在校生には何かと不便な思いや、不自由な思いをさせてしまっています。
しかも、現高3生にとっては、卒業までに新校舎が完成しないわけで、不自由な思いだけをさせているため申し訳なく思っています。ところが、今年の高3生たちは、夏休みに入ってもよく登校して、夏期ゼミに参加するだけでなく、出勤している先生に直接質問したり、自習室に籠もってひたすら自学自習している生徒が多いのです。大学受験に向けて黙々と努力している姿には感心させられます。
受験生にとって夏休みは天王山とも言われます。暑さに負けず、自分に負けず、ぜひ頑張ってほしいものです。なんだか最後は、別の話題になってしまいました。