北豊島中学校・高等学校ではリベラルアーツ教育と英語教育に力を入れ、社会で活躍できる女性の育成を目指しています

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学校長によるブログ

 
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イギリス語学研修
2014-07-16
高校イギリス語学研修が、今日から始まりました。今年は高1~2希望者20名が参加します。イギリスの語学研修というと、今から6年前の2008年のことを懐かしく思い出します。
 
毎年英語科教員が引率していたのですが、その年は希望者が予想以上に多くなり、引率を急きょ1名増やすことになり、その1名が私になったのです。
 
英語科ではない私も、現地ではなんとホームステイすることになり、モーバンの閑静な住宅地にある老夫婦宅にお世話になりました。英語もままならない私は、参加生徒と同様に緊張し、会話に悪戦苦闘し、しかしその分だけとても思い出深く、帰国後もその老夫婦とは、1年に1回ぐらいのペースで手紙のやりとりをしています。
 
その年は、私がステイした老夫婦の娘さん夫婦のご家庭にも、本校生徒がお世話になりました。実は今年も、その娘さん夫婦のご家庭にお世話になる生徒がいると知り、「今がその、1年に1回、気合いを入れて手紙を書く時だ」と一念発起して、老夫婦宛の手紙を書きました。内容がまとまってからは、本校のネイティブ教員にも添削してもらったので、きっとスムーズに読んでいただけるはずです。その手紙は、娘さん夫婦のお宅にステイする生徒に託しました。
 
当時、毎朝モーニングティーを寝室に持ってきてくれたり、休日はファミリーと一緒に映画「マンマ・ミーア」を観に行ったり、老夫婦が毎週日曜日に礼拝に通っていた「Little Malvern Priory」に私も同行し、その時の感想を拙い英語で話すと、その内容を機関誌に掲載してくれたり…、当時の日々を思い出すたびに、懐かしさがこみ上げてきます。
 
ただ、ファミリーとのコミュニケーションは、最後まで悪戦苦闘でした。参加した生徒の中にも、ファミリーとうまくコミュニケーションできないと悩む生徒がいて、毎朝のミーティングでは、そういう生徒たちと「作戦会議」をしていたことも懐かしい思い出です。
 
“昼間のうちに、今日の出来事をできるだけ短文で、二つか三つ用意しておこう。夕方にホストファミリーの家に着いたら、先方から尋ねられる前に、こちらから「今日の出来事」を、勇気を持って言ってみよう!”
 
生徒とのやりとり(作戦会議)の中で、この作戦が一番、功を奏しました。私もそうですが、実践した生徒も、翌朝は笑顔で「うまくいきました!」と報告してくれました。
 
そんなことを思い出しながら書いているのですが、今年の研修に参加した生徒たちが、さまざまな経験を重ねてコミュニケーション力を付け、たくさんの思い出を持って帰国してくれることを切に願っています。
 
 
新校舎建築に向けて工事が始まりました
2014-07-15
先週で夏休み前の平常授業が終了し、昨日から、新校舎(仮称:中央棟)建築に向けての工事が本格的に始まりました。
 
一日経って、校内はすっかり工事モードに変わりました。まず、今月から始まる古い校舎の解体工事に向けて、仮囲いの柵が張りめぐらされました(左の写真)。準備が整い次第、旧1号館・2号館の解体工事が始まります。
 
これから解体される1号館・2号館は、真ん中の写真をご覧下さい。左の木で覆われて見えにくくなっている2階建ての校舎が1号館、右の3階建ての校舎が2号館です。
 
1号館は、私が赴任して2年目は中学の職員室としても利用していました。また、過去10年近く、入試担当者にとっては「AOセンター」として愛着のある校舎でした。
 
2号館は、平成2年に中学が再開した際、その1期生が2年間、ホームルーム教室として利用した校舎で、最近では、特別教室(美術室、書道室、選択科目教室)という形で利用していました。
 
いずれも私にとっては愛着のある校舎で、古いけれども、どこかホッとする感じがします。それがまもなく解体されます。なんだか寂しい思いがして、ついつい写真を撮ってしまいました。
 
また、右の写真は創立50周年を記念して建てられた時計台「和敬の塔」です。今から約40年ほど前に建てられたものですが、これも、新校舎建築に向けて、いずれ取り壊されます。
 
それぞれの教員や生徒、そして卒業生たちが、さまざまな感慨を抱きながら、工事が始まりました。
 
とくに卒業生にとっては、ふだん、なかなか学校に足を運ぶことができないと思いますので、今後も、工事の様子をこのコーナーで、少しずつお伝えできればと考えています。
 
 
引っ越し
2014-07-03
7月2日(水)新校舎建築に向けて解体工事の始まる1・2号館の引っ越し作業を教員全員で行いました。生徒は自宅学習にして作業を行ったため、朝から先生方だけが作業できる服装になり、生徒は誰もいないというのも、なんだか不思議な感じです。
 
午前中は移動が必要な大型の備品の引っ越し、作業が始まって30分も経たないうちから、私も含めて男性教員のほとんどが汗びっしょり…。適宜水分補給しながら、熱中症対策も万全。梅雨時で天候が心配されましたが、好天に恵まれた分、いつも以上に暑かったです。
 
女性教員は書道室と美術室の備品移動がメインでしたが、小物が多いとはいえ、やはり重たい荷物もたくさんあります。しかし、先生方の力を合わせると、こんなに作業がスムーズに進むのかと改めて感心しました。
 
時間が経つにつれて口数が少なくなっていったのは、やはり疲労感からでしょうか。作業開始時は、男性教員の威勢のよいかけ声があちこちで聞こえましたが、だんだん静かになっていく校舎内、すれ違うたびに「お疲れさまです」ということばが多く聞かれました。
 
作業開始時は重たいロッカーも2人で運んでいたのに、気がつくといつの間にか5人で一つのロッカーを運んでいる…。握力がだんだんなくなっていく様子を、一人ひとりの教員が実感したようです。
 
私自身も、午前中の作業で、すでに自分の握力がどんどんなくなっていく自分を痛感しました。できるだけ無理をしないで、ゆっくり、慎重に運びましょう、と声をかけながら作業をしました。
 
昼食後、あともう一息というところまで来ると、少しだけ先生方の表情が明るくなったような気がしました。「先が見えてくる」と、力がわいてくるんだなと改めて実感…。
 
午後2時半頃、「お疲れさまでした」ということで、引っ越し作業は無事に終了しました。翌日の今日、筋肉痛で苦しんでいるのは、どうやら私だけではないようです。
 
今後、1・2号館の解体工事が始まり、そこに新校舎(仮称:中央棟)が建てられます。すべての工事が完了するのは平成27年度末を予定していますが、新校舎のコンセプトは「コンパクト」、「中は広々と感じられる」、「明るい」の3つです。新校舎ができたときには、校内がどんな雰囲気になっているのか、今からとても楽しみです。
 
 
校訓の一つ「温雅」について
2014-06-19
本校の校訓の一つに「温雅」というちょっと難しいことばがあります。意味は、「あたたかい気持ちで、品位をたもつこと」ですが、中学1年生ともなると、「品位」あたりも難しいことばかもしれません。
 
そこで、「品位」ということばを辞書で調べてみました。ある辞書に「身だしなみや言葉つき、態度のりっぱさや姿の美しさなどから総合的にくみ取られる、育ちの良さや社会的ランクの高さ」とある。なんだかイヤな説明です。
 
別の辞書には「見る人が自然に尊敬したくなるような気高さ、おごそかさ」とある。この方がまだ良い。
 
次に「温雅」の「雅」(みやび)ということばを調べてみると、「洗練されていて上品なこと。風流なこと。」とある。この方がずっと良い。

何が言いたいかというと、一つの考えや説明を鵜呑みにせず、様々な角度から考えてほしいということであり、このことについては4月の入学式でも話題にしました。

また、本校生徒には、今後さまざまな場面で「温雅」ということばを意識してほしいと思っています。「今の自分のことば(姿、気持ち、考え)は、『温雅』にあてはまるかな?」と。
 
その積み重ねを通して、北豊島の卒業生一人ひとりが「温雅」を兼ね備えた素敵な女性になることを願っています。
 
以上の内容は、PTA広報誌「煌き」(かがやき)に書いた文に、手を加えたものです。
 
写真は、図書室に掛けられている本校の校訓です。
最近、中学生の書道部員が色紙に校訓を一つずつ書いて、階段の踊り場に置いてくれました。その様子を「広報室だより」で紹介しています。ぜひご覧ください。
 
「広報室だより」は こちら
 
 
 
紫陽花(アジサイ)
2014-06-12
正門付近の紫陽花(アジサイ)がきれいに色づいてきました。梅雨に入ったことで、ひときわ瑞々(みずみず)しく感じられます。
 
この紫陽花、上から見ても(真ん中の写真)、下から見ても(右の写真)、まん丸の「球」のように花をつけています。
 
なぜ「紫陽花」という漢字を当てているのかを調べていたら面白いことを知りました。もともと中国で違う花に「紫陽花」という漢字を当てていたのを、平安時代の学者、源順(みなもとのしたごう)が誤って当てたのがきっかけで広まったという説があるそうです。
 
世の中、一つの間違いがきっかけで、それがいつの間にか当たり前になってしまう例は他にもありますが、紫陽花(アジサイ)もどうやらその類のようです。
 
さて、面白いことというのは、ここで紹介した紫陽花の写真は、正式には「ホンアジサイ」と言われるもので、これとは別に日本固有の「ガクアジサイ」という紫陽花があるということを知ったのです。
 
「ガクアジサイ」はまん丸ではなく平べったい感じで咲くそうで、これが中国からヨーロッパに渡り、品種改良されて上の写真のような「ホンアジサイ」となったのだそうです。
 
この話は私自身、まったく知りませんでした。紫陽花は、開花してから色が変化しますね。そんなところから「七変化」(しちへんげ)という別名もあるそうです。これも知りませんでした。
 
つぼみのころから咲き終わるまでに、淡緑色から白、水色、藍、淡紅色と変わっていきます。私が正門前で撮った紫陽花も、左の写真を見ると微妙に色が違いますね。
 
他にも、紫陽花について初めて知ったことはたくさんあるのですが、きりがありません。あることがきっかけで調べてみたら、いろいろなことを知ることができました。
 
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