北豊島中学校・高等学校ではリベラルアーツ教育と英語教育に力を入れ、社会で活躍できる女性の育成を目指しています

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学校長によるブログ

 
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教育実習
2014-06-05
もうずいぶん前のことですが、母校の高校で教育実習をしました。実習初日のことは、今でも鮮明に思い出すことができます。
 
朝、職員室で先生方に挨拶、続いてホームルーム担当の1年7組で自己紹介、控え室に戻ったときには、1時間目の授業開始が迫っている。あわてて授業の持ち物を抱えて1年10組の教室に向かう途中、授業開始のチャイムが鳴ってしまった…。
 
この時、私は大きなミスをしていました。上履きを用意せず、スリッパだったのです。急いで教室に向かったのですが、スリッパなのでなかなか前に進まない。パタパタと音を立てて、なだれ込むように教室に入りました。その後は…もう、緊張のあまり、何をどう言ったのか覚えていないくらい頭の中は真っ白でした。
 
当時、実習期間は2週間でした。今でも懐かしく思い出しますが、担当した3クラスの生徒たちが、最終日にわら半紙に書いてくれた感想文は、今でも私の宝物で、大切にしまってあります。
 
さて、今週から本校でも教育実習が始まっています。4名の実習生はすべて本校の卒業生です。英語が2名、理科と家庭科が1名ずつ、現在は実習期間が3週間ということもあり、実習初日から授業実習という人はいなかったようですが、私の時は、初日の1時間目から授業実習でした。
 
教員をしていて、自分の教え子が「教師になりたい」、「教員免許を取りたい」と思ってくれるというのは実に嬉しいものです。私の教え子にも何人か教員になっている卒業生がいて、小学校であったり公立中学校であったり、さまざまな地域で活躍してくれています。
 
ただ、今年は私にとっても北豊島にとっても、とても嬉しいことがありました。それは、本校で中高6年間を過ごした卒業生が、本校の専任教員として採用されたということです。これまでも非常勤講師や助手として、何人もの卒業生が手伝ってくれていましたが、専任教員というのは初めてです。
 
今年の教育実習生たちは、あと2週間あまり、生徒とのふれあいや授業を通して、また、他の授業を見学することによって、どんなことを学んでくれるでしょうか。そして、教員になりたいという気持ちがますます強くなるでしょうか。とても楽しみです。
 
 
「北豊島学園後援会」の総会にて
2014-05-26
北豊島には卒業生の保護者や旧職員、卒業生から成る「後援会」という組織があります。その総会が5月24日(土)に行われました。
 
私自身が担任した卒業生の保護者や、PTA担当をしていた時の保護者の方にも久しぶりにお会いしました。
 
総会では、今年度新たに後援会に入会してくださったずいぶん前の卒業生にお会いし、総会終了後、その方としばらくお話しする機会がありました。
 
その方は今から50年以上前に北豊島を卒業された方で、今ではお孫さんもいらっしゃるとのこと、高校時代のことを懐かしく思い出しながらお話してくれましたが、私の知らない当時の北豊島の様子が、まるで目の前に浮かび上がってくるような気がしました。
 
その方が在学中は、ちょうど創立者 秋上 ハル 先生が校長であった時代で、とくに挨拶をする時はことばだけでなく、一度立ち止まってあいさつするようにとおっしゃっていたそうです。その方のお話によれば、秋上先生は今にして思えば「根っからの教育者」といった印象で、とくに「品」を感じさせる校長先生だったそうです。まさに本校の校訓「温雅」にも結びつくようなお話で、とても興味深いものでした。
 
ちなみにその方が高3の時、高1には女優の 大原 麗子 さんが在籍していたそうです。先輩と話をする時は、いつも「お姉さん、お姉さん」と親しげに話しかけていたといったエピソードも教えてくれました。
 
いくつになっても、中高時代の思い出は生き生きとよみがえってくるのですね。お話を聞いていると、まさに青春そのものといった感じで、その表情はきらきらと輝いていらっしゃいました。
 
 
やっぱり「授業」が一番です!
2014-05-23
4月から校長職に就き、昨年までとはまるで違う仕事が増えました。面会、業者対応、出張などなど。
 
でも教師にとっては、やはり「授業」が一番ですね。今年は、中1の古典と高3の漢文演習の授業を担当しています。中高6年間の中1と高3ですから、まさに「入口と出口」です。
 
中1は2クラスですが、生徒たちは初々しく、授業をしているとこちらも若返るような気がします。たとえ話で話題にする内容が、まったく噛み合わない時はショックですが…。
 
学習内容が古典(百人一首中心)なので、「初めて知ったことや、授業中に『へえ~ッ』と思ったことは、できるだけお家で話題にして、お父さんお母さんにも教えてあげましょう」と言っています。授業のはじめに家庭で話題にしたかの確認をしていますが、多くの生徒が話題にしているようで、安心しました。
 
一方、高3「漢文演習」の方はといえば、昨年も授業を担当していたこともあり、授業のペースや、毎回「重要句形」に関する小テストを実施することなどは周知されているので、授業自体はとても進めやすいです。なんと言っても大学入試に向けての演習授業なので、生徒たちも真剣に取り組んでいます。
 
ところが、高3のある生徒からショックな一言が…。
「先生、なんだか疲れていませんか? 変わったというか、ちょっと老けたような…。」
「そんなバカな! 先生はいつだって元気いっぱいだ!」
と虚勢を張るも、慣れない仕事がたくさん続くと、無意識のうちに表情に出てしまうのかな…と反省しきりです。
 
ともあれ、来週から前期中間考査が始まります。中1も高3も気合いを入れて授業をしていますが、こちらの気合いが空回りしていないか、生徒の学習状況だけでなく、こちらの指導状況もわかるのがテスト…。テスト結果についてはしっかり分析しながら、自分自身も反省して、今後の授業に生かしていこうと思います。
 
 
国際英語コース「スピーチテスト」
2014-05-22
北豊島では、来週から前期中間考査が始まりますが、高校の国際英語コース「英語会話」の授業では、今日からすでに「スピーチテスト」が始まっています。
 
本日6時間目、高2のスピーチテストがあるというので、その様子を見学しました。スピーチの内容は「Prosperity brought by 1964 Tokyo Olympics」で、全部で4つの章に分かれている英文を、各グループのメンバーが章ごとに分担して、暗唱した上でクラスメイトや先生たちの前でスピーチする形で行われました。
 
今年の高2国際英語コースは16名ですので、4グループに分かれ、それぞれ必死にスピーチしていました。左の写真はスピーチ原稿(左)と採点用紙(右)、真ん中の写真はテスト前の様子、右の写真はスピーチしている生徒の様子です。
 
英文の原稿を暗唱するだけでも大変だと思うのですが、スピーチする際の姿勢や、声の大きさ、アイコンタクト、ジェスチャー、スピーチに要する時間、暗唱のレベルなど、採点項目は実に細かく分かれています。
 
専任のネイティブ教員3名と、私自身も採点に加わり、生徒たち全員のスピーチを聞きました。英文の分量からいって、おそらく日本語であっても原稿を見ずにスピーチするとなると大変だなと思われるほどでしたので、一度もつまずくことなく流暢にスピーチできた生徒には、クラス中から歓声と拍手が湧き起こりました。
 
こうした経験の積み重ねによって、人前で発表するときの度胸も、少しずつ身についていくんだなとつくづく思います。今日の経験が、生徒たちにとって少しでも自信につながってくれればと願っています。
 
 
平成8年度卒業生の同窓会にて
2014-05-21
4月に入ってすぐのことでした。懐かしい卒業生二人が来校し、5月に母校で同窓会を開きたいので、ぜひ場所を貸してほしいと依頼がありました。
 
二人は平成8年度卒業生で、私は高3の1年間だけ担任をしたことのある学年です。聞いてみると、親しい仲間だけでは定期的に集まっていたそうですが、大々的に同窓会をやるというのは初めてとのこと。
 
結局、5月17日(土)に本校で同窓会を行うことになり、当日は40名近くの卒業生が母校に集まりました。3年間持ち上がった学年主任や、高3卒業時に担任した教員は全員顔を出すことができ、当時のクラスごとに記念写真も撮りました。
 
卒業生たちは現在35~36歳、懐かしい話で盛り上がるにつれて、すでに母親になっている卒業生も、先生との懐かしい話の中で一瞬生徒に戻ったり、お互いにお互いの変化(変貌とも?)に驚きを隠せなかったり…。
 
とはいっても、当時の面影を残している卒業生がほとんどで、とくに担任をした卒業生は名前もしっかり思い出せます。変貌したのは、むしろ私たち教員の方かもしれません。でも、卒業生たちはさすが大人ですね。「先生、昔と変わりませんね」なんて嬉しいことを言ってくれます。
 
ある卒業生とのやりとり。
 
「佐藤先生、私たちの担任をしたときは何歳だったんですか?」
「ん~ん、29か30かなあ。」
「え~ッ、ということは、今の私たちよりも若かったっていうことですよね。」
「う~む、そういうことになるな。」
「信じられなぁ~い!!」
 
卒業生たちは、確かに今35~36歳、でも、自分が担任したのは確かに30歳前後。現在はそれぞれ年を重ねているので、こうして会っても違和感はないのですが、卒業生からこんなことを言われると、なんだか不思議な気分になります。
 
卒業して15年以上たっている中、幹事の二人は計画から準備まで、きっと大変だったことでしょう。本当にお疲れさまでした。そして、ありがとう。
 
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