北豊島中学校・高等学校ではリベラルアーツ教育と英語教育に力を入れ、社会で活躍できる女性の育成を目指しています

学校法人 北豊島学園
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学校長によるブログ

 
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「北豊島の歴史」について
2014-09-11
10月の北桜祭(文化祭)では、生徒会企画で「北豊島の歴史」に関する展示を行う予定です。
 
生徒たちが調べるだけでなく、創立者の 秋上 ハル 先生を知っている卒業生に直接会ってお話を聞きたいということで、古い卒業生の方に連絡をしてみました。
 
その卒業生の方は趣旨を聞いてたいへん喜んで下さり、いつでも協力するとおっしゃって下さいました。
 
そこで、前期期末考査終了後、生徒会役員が直接お会いして、当時の話をいろいろとインタビューすることになりました。
 
創立者 秋上 ハル 先生のことについて、どんなお話が聞けるか、今からとても楽しみです。
 
 
重陽の節句と「登高」(杜甫)
2014-09-10
9月9日は重陽(ちょうよう)の節句。
日本では「菊の節句」という言い方のほうが、なじみがあるかもしれません。
 
「重陽」はもともと、中国の「陰陽思想」の「陽」(奇数)のうち、一番数字の大きい「九」が二つ重なるところからきている言い方で、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていたようです。
 
唐の詩人 杜甫 は「登高」という詩を残していますが、「登高」とは、9月9日に高台に登り、菊酒を飲んで邪気払いをする習慣のことです。
 
「登高」という詩は杜甫の晩年(57歳ごろ)の作で、七言律詩(一句が七文字、八句からなる近体詩)の悲愁あふれる傑作です。
 
本来なら9月9日に家族みんなで高台に出かけ、菊酒を飲んだり美味しいものを食べたりしながら、家族みんなの健康や長寿を祈ったりしたのでしょうが、「登高」では、杜甫はたった一人で高台に登ります。
 
また、大河「長江」の流れがこんこんと迫ってくる中、故郷からずっと離れた場所で、毎年の秋を悲しい旅人の身で迎える杜甫。
 
長年の苦労で、恨めしいことに鬢(びん)の毛はすっかり白くなってしまっただけでなく、落ちぶれた身に追い討ちをかけるように、好きだった酒さえ禁じられてしまったと、嘆きのことばで詩はしめくくられます。
 
八句の詩ですが、二句ずつがすべて対句になっていて、内容だけでなく、厳格なルールの中で作られた近体詩の中でも、構成としても素晴らしいものになっています。
 
しかも本来の「登高」とは対照的な状況や心情を描く杜甫の悲哀が、その対照性ゆえに、強烈なインパクトをもって伝わってくるのです。
 
この季節になると、機会あるごとに授業で話題にはするのですが、作者の晩年の悲哀あふれる感情は、若い高校生には、なかなかリアリティをもって伝わらないものです。
 
当然と言えば、当然のことかもしれません。
私だって、まだその年にはなっていないのです。
 
 
下尾久石尊
2014-09-09
学校にほど近い住宅地の一隅に「下尾久石尊」(左の写真)があります。
 
荒川区教育委員会の説明(真ん中の写真)によれば、室町時代初め頃、しばしば起こる地震に村人が不思議に思ってこの地を訪ねたところ、約60cmばかりの異形な石が生えていたとのこと。
 
別名「出世石尊」とも言うそうで、これを「石神」と崇(あが)め、祀(まつ)るようになったと伝えられています。
 
石神信仰は関東周辺に広く分布していて、かつて「下尾久字石神」(しもおぐ あざ いしがみ)と言われたこの周辺の字名(あざな)も、これにちなんだものと言われています。
北豊島が創立された当時も、地名は「下尾久字石神」でした。
 
下尾久石尊のすぐ右には、「湯殿山、月山、羽黒山 三社供養塔」なるもの(右の写真)が建てられています。
 
「石神」という名称には、室町時代初め頃からの歴史が関係していることを知り、とても勉強になりました。
 
 
高3生との対話
2014-09-08
9月に入り、高3生と話す機会が多くなりました。
 
昼休みや放課後が中心ですが、進路に向けてどんな風に頑張っているか、今は、高3全員と話をするのが目標です。
 
先週末は7名、今日は10名の高3生と話しました。
AO入試ですでに結果待ちという段階までいっている生徒、来週から始まる前期末考査の勉強を必死に頑張っている生徒、チューターの先生にセンター試験の攻略法を聞いている生徒…。
 
初めて話をする生徒もいるのでこちらもドキドキですが、今のところみんな落ち着いて話をしてくれているので、私もホッとしています。
 
3年間、6年間を過ごした学校をあと半年で巣立つわけで、なんとかその集大成としての進路決定や、今頑張っていることについては、少しでもいいから理解したいと思っています。
 
今日、話をした生徒の一人は、高校入試の際に、私が個別相談で話したことのある生徒でした。うれしかったのは、その生徒も当時のことを覚えていてくれたことです。
 
高3全員と話ができるまで、どれだけ時間がかかるか…。
あせらずに今後も声をかけていこうと思います。
 
 
山本投手、錦織選手と「環境」
2014-09-07
昨日の新聞には、プロ野球の 山本 昌 投手(中日)が、なんと49歳で勝ち投手になり、最年長勝利の記録を更新したというニュースが1面に。
 
山本投手は中日一筋。これまで2度にわたって球団に引退を申し入れたものの、2度とも球団が説得してチームに残ることとなり、現役を続けたとのこと。
「こんないい環境でさせてもらっているのに甘えるわけにはいかない」と、環境に感謝する山本投手。
 
そして今日、学校に着いてからニュースをチェックしていたら、テニスの 錦織 圭 選手がUSオープンで初の決勝進出を果たしたというニュースが飛び込んできました。
 
錦織選手は24歳とまだまだ若く、これからも期待される選手ですが、日本人初の快挙を成し遂げるまでには、技術だけでなく、並々ならぬ精神力を身につけていたのだろうと率直に思います。
 
錦織選手の場合、昨年からマイケル・チャンという新しいコーチを迎え、練習の「環境」が変わったとのこと。
 
スポーツの世界でうれしいニュースが立て続けに入ってきましたが、やはり人にとって「環境」というのは大きく影響するということ、また、これは学校においても共通する点があることを改めて痛感しました。
 
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